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明輪寺 / 空性寺
2023年2月2日読了時間: 9分
嫉妬の功罪
「将軍、くれぐれもご注意を。恐ろしいのは嫉妬です。それは眼尻を緑の炎に燃え上がらせた化け物です。人の心を餌食とし、苛み、弄ぶのです。」 これはイギリスの劇作家シェイクスピアが人間の嫉妬を鮮烈に描いた悲劇『オセロー』の一節であり、劇中、将軍オセローの側近で策略家のイアーゴーが...
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明輪寺 / 空性寺
2022年5月19日読了時間: 9分
喪失
日常の歩みのなかで、私たちは様々なものを失いながら生きています。世間で耳にすることが多い「会うは別れの始めなり」あるいは「生者必滅、会者定離」とは、まさに文字通り、出会いには必ず別れがあるというのが世の常、との意です。そこには、出会う喜びと別れの悲しみの両極をもたらす人生の...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月26日読了時間: 8分
Ojo and Eternity : A Thanatological Pure Land Perspective
Death has long been recognized as an effortlessly determined empirical fact, not requiring further discussion or elaboration. But a...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月26日読了時間: 3分
よどみに浮ぶうたかた
よどみに浮ぶうたかたは かつ消えかつ結びて 久しくとどまりたる例なし (方丈記) 上記の一節は、水の上に浮ぶ泡沫(うたかた)は儚く消えやすいものだ、という「実体のない無常なもの」の譬えです。わが国においてバブル(泡)経済が崩壊してもう10年を超えますが、現下の苦境を単に金融...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月26日読了時間: 5分
自業自得
何か悪い出来事に遭遇した人に向かって、「そうなったのは自業自得だ」ということがあります。自業自得とは自因自果ともいい、自分の行為の結果が自分自身に及ぶことをいいます。これは必ずしも悪い行為に限りません。そして、良きにつけ悪しきにつけ、「蒔かぬ種は生えぬ、刈らねばならぬ一切は...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月26日読了時間: 5分
自然法爾
昨今は地球環境問題といった大きなテーマから、人間性のありように至るまで、「自然」という言葉が従来以上に深い意味をもって論じられるようになってきました。本稿では、この「自然」を私たちの心構えの中でどのようにとらえるべきか、について考えてみます。...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月26日読了時間: 12分
生死一如
死は人生の終末ではない、生涯の完成である マルティン・ルター(1483-1546) 仏教を開いた釈尊の出家は、ご承知のように、生老病死という人間にとって最大の課題をいかに解決するかという問題意識がその動機となっています。釈尊は長い修行を経て、人間を「生老病死していく存在」と...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月26日読了時間: 5分
如実知見
仏教の本質のひとつは、『如実知見』、つまり事実を事実としてあるがままに、ものの真実の相を正しく見極めることであるといいます。 この人生において確かなのは、出る息と入る息の間の命だけです。しかし、そんな人生だから面白おかしく生きようというのでは、浅薄な快楽主義に堕してしまいま...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月25日読了時間: 13分
欲望の限界
動物と違い、人間の欲望には果てがありません。欲望に限りがない以上、不満も同様です。たとえば大病を患ったときには、健康が何にもまして一番だと思いますが、病気が治って元気になり、日常生活に慣れた頃には、再びさまざまな欲望が湧き起こり、その一方で些細なことに不満が募りはじめます。...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月25日読了時間: 21分
競い合うことの功罪
現代社会は競争社会でもあります。しかも競争に関してこんな声が聞こえてきます。「競争して勝たなければ、この厳しい社会に生き残っていくことはできない。それをエゴイズムと非難することは、建て前としては立派だが負け犬の遠吠えに過ぎない」、あるいは「現代の物質的繁栄は競争の成果による...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月25日読了時間: 19分
真の勝者とは自己との闘いに打ち克つ者
時局論考:2001年9月11日米国同時多発テロについて 西半球で生まれたキリスト教文化圏もイスラム文化圏も元をただせば、宗教的にはいずれもユダヤ教から派生した文化圏であり、旧約聖書の世界によってはぐくまれてきました。にもかかわらずヨーロッパ史というものは事実上、「キリスト教...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月25日読了時間: 14分
倫理の新しいかたち
現代の私たちは、科学技術の利用について社会全体として数多くの重要な決定をしていかなければなりません。下した決定は、環境や人間の健康、社会、あるいは国際的な政策に影響を与えます。また、科学技術の利用に関するさまざまな問題を解決していくためには、多方面の学問、特に社会学、生物学...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月25日読了時間: 3分
五如来について
施餓鬼供養において対象となる仏には5種(それぞれに独自の色を配す)あるが、これがいわゆる「五如来」である。経典によれば、五如来の威光が餓鬼を救うとされている。本稿では、盆・施餓鬼期間にとりわけ馴染み深いこれら各如来について概略する。先祖供養に際しての施餓鬼の意義を再認識して...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月25日読了時間: 20分
科学の本質---宗教的なるものとのつながり---
あと一年少々で幕を閉じようとしているこの20世紀は、まさに「科学の世紀」と呼ぶにふさわしい百年でした。現代科学は、すべての分野で劇的な飛躍を遂げ、それに伴い人間の生活も世界のあり方も根本的に変わってきました。現実に私たちは日々、科学技術に囲まれた生活を送っています。...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月25日読了時間: 16分
「生きる」ことの本質---脱宿命論と報恩謝徳の念---
「自らの運命は自ら開くべし」---釈尊の教説を極限まで突き進むと、ここに到ります。そして、自ら運命を開くためには行為、行動、実践あるのみです。人生についてどのように考えることがあっても、それを実行に移さない限り局面は変わりません。大切なのは、観念や理念ではなく実践だというこ...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月25日読了時間: 23分
いのちの本質---万有一元の法
二十世紀後半の大きなテーマのひとつは、生命・環境でした。現在、世界的な規模で倫理の新たな枠組みづくりの必要性が叫ばれていることはご承知のとおりです。 そうした中で、先端的医療科学の発展が、古い人間観を問い直さざるをえない状況をつくり出しています。新しい人間観をどう生みだして...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月25日読了時間: 14分
宗教の目的 ---己を知ること---
「宗教とは何か」という問いに対しては、さまざまな答えが考えられますが、ひとつの回答としては、「自分自身という存在に意味を与えるもの」といえると思います。 ある意味において、この世の中で、自分自身ほどわからないものはありません。自分はなぜこのような姿形をしているのか、なぜこの...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月25日読了時間: 10分
幸福とは?
平成9年は、後世の史家から、日本の国運、国力が衰亡を辿り始めた重要な転換として記録されるのか否か、未だ即断すべきではなく、悲観も楽観もできませんが、ともかくも国全体のあらゆる枠組み(私たち日本人自身の精神生活も含め)に軋みと疲労がはしなくも大きく露呈した年でありました。価値...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月25日読了時間: 11分
日本文化の底流をかたちづくるもの---仏教・神道・儒教---
日本民族は元来、他国の文化や思想に対して極めて寛容であったために、日本史の全体においてさまざまな書物や思想を受容し、現在のような独特な文化を造り上げてきました。その中でも特に影響を与えたものが、いうまでもなく仏教という、無常観を教義の中心に据えたインドの宗教です。「仏教なく...
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明輪寺 / 空性寺
2020年12月25日読了時間: 8分
人倫と十善
そもそも文化には目に見える文化(芸術や建築など)と目に見えない文化があるが、目に見えない文化は心の部分、つまり精神的文化であり、それは知・情・意によって成り立っている。さらに詳しく言えば、知はものごとを分析する知(分析知)と、ものごとを総合する知(総合知)に分けられよう。...
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