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明輪寺 / 空性寺
2020年7月6日読了時間: 12分
俗信の壁
昔の人々は日の吉凶や方角の良し悪しに対して非常に敏感でした。病気を治すのに祈祷を用い、幸運を願って占いをおこなうなど、実にさまざまな俗信が広く社会に流布していました。他方、現代社会に生きるわたしたちはそういった俗信にどう対処しているでしょうか。やはりいまだに、星占いや血液型...
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明輪寺 / 空性寺
2020年7月1日読了時間: 14分
無常
舞い散る桜の花びらや、紅葉した落ち葉を見ては、私たちはしばしば詠嘆を伴った無常を感じることがあります。しかし、自分や親しい人の老・病・死や心変わり、自分の大切なもの、失いたくないものなどの「無常」の変化は、誰しも受け入れたくないし、認めたくもありません。刻々とすべてが移ろう...
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明輪寺 / 空性寺
2020年7月1日読了時間: 17分
罪悪感
罪という意識はどのように形づくられるのか、また罰という概念はどうやって誕生したのか。これは、罪と罰はどちらが先に生まれたのか、という問いにもつながります。果たして人は、自分が罰を受けると意識した時点で罪を感じるようになるのでしょうか。あるいはその逆なのか。罪の意識が生じる状...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月24日読了時間: 15分
「品格」を問う
「閉塞の時代」とも言えるような現代の世相は、暗雲がたれこめて明日の姿がなかなか見通されにくい状況です。新聞の社会面を見れば、ただ殺すためだけの目的で殺すといった動機なき殺人のみならず、親殺しや子殺しまでが頻発しています。企業の世界でも、終身雇用や年功序列の制度が崩れ、能力主...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月24日読了時間: 12分
正直と嘘
「人と屏風は直ぐには立たず」の古言がいみじくも示唆しているように、真面目、正直一方で、曲がったことは大嫌いという人は、とかく周囲との折り合いに苦労する傾向が見受けられます。屏風は、直線状に両端を延ばしてしまうと立てることができません。折りまげて襞を作るようにすれば立つように...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月23日読了時間: 15分
因果の道理
日々わたしたちは、さまざまな人との出会いを繰り返しています。ふだんの生活の中で無意識にすれ違う人の数となれば、まさに限りないほどです。その中から大切な人間関係に発展する出会いが生まれることもあるでしょう。とはいえ、これらの出会いのすべてが必然であったとは、とても言い切れませ...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月22日読了時間: 14分
現代の孤独
昔の日本には共同体での人間関係を断ずる「村八分」という処罰がありましたが、今の時代でも人から無視されることは耐えがたい苦痛です。人は、人とまったく交わらずに生きていくことは事実上できないからです。ところが、現代社会はますます人心が孤独になりつつあるようです。児童すら、知らな...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月22日読了時間: 14分
時間一考
日常、わたしたちは空間については自分の身の回りの広がりを肌で感じることができますが、時間というものをどのようにして知るのでしょうか。時間は常に一定の速さで過ぎるもので、それに合わせてさまざまな現象の進行速度や周期の長さが計られる、と考えがちです。しかし現実には、ある周期現象...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月22日読了時間: 11分
依存と自立
人は通常、この世に生まれてしばらくのあいだ(幼少年期)は親の保護のもとで生育しますが、青年期に入り自我が確立すると、次の段階である心身の自立を求めるようになります。しかし、成人としての社会生活では相互依存の関係が基本であり、さらに老年を迎えるにつれて再び身近な人や周囲への依...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月20日読了時間: 13分
過保護と自己責任
自由な社会とはいうまでもなく、あらゆる経済活動に対する国からの干渉や規制を排し、政権の交代が可能な議会制度を標榜し、個人の思想、言論、信教の自由を保証するものです。しかし、わたしたちがこうした「自由」を享受する代償として、個人はもとより、地域社会あるいは国際社会においても、...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月20日読了時間: 12分
全体と部分
わたしたちは往々にして、些細な事に気をとられ、本質を見失うことがあります。これは、「木を見て森を見ず」という状態にほかなりません。部分ばかりに目が向いて、全体が見えない心理状況です。そうした事態をできるだけ避けるには、常日頃から「全体」と「部分」の関係について注意を払ってお...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月19日読了時間: 13分
老いを考える
不老不死は、太古の昔から人々の究極の夢でした。しかし残念ながら、形あるものはすべて、時の流れとともに摩耗し、崩れていきます。それは大自然の根本原則であり、わたしたちの生命もむろん例外ではありません。老化は、年齢を重ねるにつれ徐々に起こる複雑で多面的な過程であり、まさに風化に...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月19日読了時間: 14分
心の所在
仏教を開いた釈尊(お釈迦さま)は、「心」からすべての幸不幸が始まると説き、心の在りようを重視しました。では、心とはいったい何なのでしょうか。そして心は体のどこにあるのか。「心ここに非ず」という表現がありますが、「ここ」とはどこを指すのか。あるいは「つながり合う心と心」といっ...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月18日読了時間: 11分
独善
人は、自分が「正しい」と確信することを追求していると、あたかも絶対に自分の考えや言動が正しいかのように錯覚してしまうだけでなく、自身の倫理観や価値観を他人に強いることさえあります。しかし人生では、正しいと信じて疑わなかったことが、そうとは限らないものだ、と改めて認識させられ...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月18日読了時間: 15分
人工知能と人間
いわゆる「人工知能」の進歩が、経済や社会を大きく変えはじめています。2010年にはアメリカのクイズ番組でコンピュータが人間に勝利し、話題となりました。また先ごろ、チェスや将棋に続き、囲碁の世界でも人工知能が世界最強級の棋士に勝ちました。人間の知的領域を次々に人工知能が蚕食し...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月16日読了時間: 13分
不条理
日常においては、「納得がいかない」ことが時として起こります。この「納得がいかない」こととは何でしょうか。わたしたちは、合理的に物事を理解できるように幼少時から教育を受けてきており、様々な事柄について、「こうだからこうなったのだ」、あるいは「こうすればこうなるだろう」と因果関...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月16日読了時間: 12分
疑と信
一般に「常識」とは、多くの人々が共有する思考や行動の型を指しますが、常識に従って行動することは、一つひとつの局面ごとにあらゆる事情を勘案して判断することに比べれば、はるかに至便です。それ故、わたしたちはたいてい常識に則って行動します。しかし、常識が常に正しいとは限りません。...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月12日読了時間: 12分
不完全
かつて清少納言は「枕草子」の中で、「月は満月よりも、幾分欠けているほうが風情に富む」と記し、「徒然草」の兼好法師も「螺鈿は少し剥げ落ちたところに味わいがある」と述べました。こうした不完全さの中に美や意義を見出す心のはたらきは、そのまま自分自身やまわりの世界にも広げることが可...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月12日読了時間: 14分
自由と束縛
「自由」の二文字は昔も今もよく耳にしますが、「自由」とは何かということについて、一義的な解答を与えることはきわめて困難です。それが一体どのような状態を意味するのか、あるいは自分は自由であると言えるのかなど、考え出すと様々な疑問が湧いてきます。「自由か束縛のいずれを選ぶか」。...
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明輪寺 / 空性寺
2020年6月12日読了時間: 13分
平等
近年の社会的な議論には、「平等」をめぐる内容のものが多いようです。男女平等や国政選挙での一票の格差といった旧来からの課題に加え、夫婦別姓問題、非嫡出子相続分についての解釈、消費税の軽減税率の是非、あるいは外国人の参政権等々、枚挙に暇がありません。その一方で、「格差社会」とい...
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